口蹄疫とは?

・牛・鹿・豚・いのしし・羊などの偶数のひずめを持つ動物に感染する感染病。

世界動物保険機構により最悪な家畜の伝染病に指定されており、わが国では法定伝染病に指定されている

ウイルスとの濃厚接触がある場合、人にも稀に感染することがある。しかし、軽い発熱や口内炎になる程度で完全に回復する。

・病原体
  原因となるウイルスは口蹄疫ウイルスで7種の血清型に分類されるがこれらの血清型間では相互にワクチンが効かない。

・症状・疫学
口周囲・口の中や蹄部に水ぶくれが形成される急性熱性伝染病。
伝染力が強く、さらに血清型が多いため防疫が難しい。

成牛の場合、死亡率は低く、多くは1〜2週で回復するが、ウイルスを排出するキャリアとなってしまうために迅速な殺処分が必要。幼牛は心筋炎により高い死亡率を示す。

豚は発育障害,運動障害,栄養障害等を引き起こし,痩せこけて食肉としての利用ができなくなる。

また、牛も発育障害・搾乳低下といった家畜としては価値が大きく下がるような後遺症を残す。

豚で一日5兆個、牛で10億個のウイルスを撒き散らし、豚は牛に比べて数千倍口蹄疫にかかりやすいといわれている。

経済的被害が大きいために、最も重要視されている海外悪性伝染病の一つ。

・予防・治療
予防としては防疫が最重要。
輸出入禁止の他、患畜および擬似患畜の殺処分をただちに行う。
また、付近が2ヶ月交通遮断される。

治療としてワクチン2接種が行われているが,発生ウイルスと同じタイプのワクチンを用いなければ効果はない。

現在,この口蹄疫に対しての効果的な治療法は存在せず、血清学的には7タイプがあり、発生をみない国での予測によるワクチンの大量備蓄は難しいところがあるようである。




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